有明先生と瑞穂さん

その後すんなりと話は終わり、野次馬の生徒達も散らばった。

女子生徒には停学処分。

瑞穂達もようやく解放された。


会議室を出ると心配していた有馬達が駆け寄る。


「晴ちゃんよかったね!」

「もぉ~!!心配させんなよっ」

「瑞穂ぉぉぉぉおお!!」


口之津が後ろから瑞穂の頭をぐりぐりと撫でる。


小浜の姿はいつの間にかなくなっていた――。





教室に戻ると他の生徒達はすでに帰ったらしく、瑞穂達の鞄だけが残っていた。


「さーくじょっ!」


深江が携帯のボタンを押してそう叫んだ。


「もうあの画像は消したよ。
いい写メだったんだけど、もうこんなことが二度と起こらないように」

そんな深江を布津が「えらいえらい」と頭を撫でて褒める。