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「・・・・・・ん・・・」


有明はメールの着信に目を覚ます。

布団にもぐった状態で手探りで携帯を探し、メールを開いた。

そこまではまだ寝ぼけた状態だったのだが、送信者の名前を見て一気に眠気が吹き飛んだ。


『送信者:瑞穂さん』



内容を確認する前に頭を抱える。


(しまった・・・俺から連絡するつもりだったのに・・・)


昨夜はなかなか二人が帰ってくれずに大分遅くなってしまった。

ようやく二人を帰した時間が2時。


さすがにこんな時間には迷惑だろうと朝連絡することを決めたのに――。


(怒ってるかな・・・)


有明は恐る恐る携帯を開く。
しかしそこにあったのは昨日のことに一切触れない内容だった。





『昨日布団着ないで寝ちゃったから少し具合悪くなっちゃいました。
今日一緒に出かける予定でしたけど、行けそうにありません。
ごめんなさい!』





まるで何事もなかったようなメール。
怒ったそぶりなんて全然見せない内容に有明は驚いた。

それでも有明と会うことを拒むその内容。



有明はすぐに電話を掛けた。




プルルル・・・
プルルル・・・
プルルル・・・


5コール鳴っても電話に出ない。
さっきメールを送ったばかりだから、携帯の近くにいるはずなのに。


プルルル・・・
プルルル・・・
プルルル・・・


10コール過ぎた。
さすがにしつこいだろうか・・・。
いや、それでも・・・




諦めかけた時、ようやくコールが止まった。