皆と別れて家についた瑞穂はすぐにお風呂に入って自分のベッドに飛び込んだ。


体がすごく重い――


遊び疲れたせいか、それとも・・・



目を閉じれば有明と小浜が抱き合う光景が浮かんだ。



(有明先生がそんなことするわけないのはわかってるのに・・・・・・)


必死に仕舞い込んだ胸の奥底からイライラが湧き上がり、シーツをぎゅっと掴んだ。



(まだ小浜先生と一緒にいるのかな・・・?
あんなところにいたってことは、先生の家に二人でいるの?)



瑞穂は携帯を握り締めたまま眠ってしまった。












「・・・・・・っくしゅん!!」



何時頃だろう、体が冷えて目が覚める。

ベッドにダイブしたままだった為、布団をかぶらずに眠ってしまった。


瑞穂は慌てて布団に丸まりながら時間を確認する。


――朝9時。


一通のメールが来ていた。

カーテンから差し込む光が眩しい。


(有明先生・・・?)


なんとなくそんな気がしてメールを開くが、それはただのメルマガだった。


そのメールにガッカリして気づく。


(私・・・先生が必死に謝ってくるのを期待してる・・・)


昨日はこういうことがあって、こういう理由であんなことがあったんだよ。ごめんね。


そういうメールを期待してる。



(そうだよ・・・。先生もそれくらいしてくれたっていいじゃん)



メールもできない程に昨夜は遅かったのだろうか。

それとも今もまだ一緒に・・・・・・?



(それは考えすぎだよ・・・ナイナイ)


悪い方にばかり浮かんでしまう考えを必死で打ち消し目を閉じた。


頭がガンガンする。

目覚めてすぐなのにイライラする。



少し考えて瑞穂はもう一度携帯を開いた。