使い捨て親友童話


かき氷なんかより、あなたは好きな人との時間にうっとりしていました。


トクト王子様は最近暑いから水風呂に入っているとか、髪を乾かさずに外に出たら気持ち良いとか、

給食のシチューのじゃがいもに見せかけ大根が入っているトラップは納得できないとか、

パイナップルのチーズサンドはまずいのか美味しいのか分からない自分はもはや味覚障害だとか、

あなたが笑える話をいちいち披露してくれます。

だからあなたはずっと笑顔で楽しくてますます彼を好きになりました。


あなたを飽きさせることなく、彼は愉しませてくれますから、

どこかのあいつ、あなたがイライラする例の茂木凜とは大違いですね。