上手くいかない恋愛


「紗月。宙。
暇、だよねぇ~」






前を向いていたせんぱいが眉を下げて後ろを向いた。
せんぱいも、雄樹せんぱいを
見ていたんだと思う。








「そうですね~
せっかく来たんだから海に行きたいですよ」

「ね。
コンビニでジュース買いたい。」







そんな会話をしながら、前を向いたせんぱい。
隣に並び、せんぱいの視線の先を見る。

ほら.....
雄樹せんぱいを見てる。




切なそうな目をしながら。