せんぱいの姿しか見えなくなる。
部員は沢山いるのに、
せんぱいだけ光って見えるんだ。








「告ればいいのに...」

「...それはしたくないの。
見てるだけでいい。
告白は...わたしなんか
出来ないよ...」








そう小さく呟くと、
宙は分かった様に頷いて
タオルを持ち
部活庫に歩いて行った。








「わたしなんか....」








だって、
わたしの恋は全て失恋で終わってるから。
どうせ...
この恋もそうだ。
辛い思いをするのなら、
ただ思ってるだけでいい。