「だって...嬉しかったから...」

「純粋やのぉ、紗月は。」






面白くて、せんぱいとも
普通に話せちゃう宙を
羨ましいと思う。








「雄樹くん、
今日も調子いいみたいだよ。」

「...シュート決まってるもんね」







練習をしているせんぱいに目を移す。

わたし、せんぱいの
横顔が好きなんだ。
少し焼けた肌に
高い鼻。
真剣な瞳が好き。


ふざけてる時とは違う
せんぱいの顔。










「....紗月、自分の世界に入っちゃった。」

「....うん.....」