上手くいかない恋愛


『紗月ちゃん、コイツは
2年エースの雄樹。
頼りにならないけど、何かあったら
聞いたらいいよ?』

『...おいおい、俺?』







靴を履き終えた雄樹?せんぱいは
苦笑。
なんでか...わたしの
胸は高鳴っていた。








『まぁ、そういう事!
紗月ちゃんに挨拶しなっ』

『....宜しくな。
なんかあったら、聞いて』








せんぱいは、そう言うと
微笑んだ。
近くで見ると
すっごくカッコいい。
小麦色の焼けた肌に、
すっとした大きい目。
白い歯と、無造作だけど綺麗な髪。

何も言えなかった。








『....おーい?』

『....よっっ、宜しくお願いしますっ』