「雄樹の事、ずっと好きだったな~」 まるで遠くを見るように、せんぱいはグランドを見つめる。 だけど、その視線の先に 雄樹せんぱいはうつっていなかった。 「ほんとうに好きだった.... 優しくて、カッコよくて、暖かい。」 独り言のようにせんぱいは呟く。 「でも、ふっきれた。 いいヤツすぎて、ね~」 雄樹せんぱいは、汗を流しながら ボールを追いかける。 やっぱ、好き....