「俺高校行くのに少し抵抗あんだな」 「抵抗?..何で?」 「今までの環境から離れるのが 多分怖いんだと思う」 すう、と息を吸い込む音がして 一真の胸が上下に動く ワタシだッて多少の抵抗はあるよ、 とか気のきけた言葉が 何故か出てこなくて うん、と情けなくあいづちをうつ 「高校行ったら今まであッたもんが 全部離れてく、変わってく、 俺は..変われるかな..」 馬鹿、一真は変わらなくていい