「なんで――――ッッッ!!?」


キーンと響くこの声を出しているのは、新入りの花恋とか言うやつ。

さっきからこの調子だ。


ここは、校長室。校長の姿と内容を聞いたら同じ反応をした。

まぁ、聞いてないからしょうがないんだろうけど・・・これはうるさい。


「ちょっと、待って・・・・・・整理がつかないんですけど?園子さん?」

怒りに満ち溢れている、花恋。

「だーかーらー!ゴメンってば!!いいじゃない!そのぐらいっ!!!」

「そっ、そのぐいって!!」

俺達の目の前で、繰り広げられている口喧嘩。
そもそも、こうなったのは
15分くらい前のこと・・・・。
校長室に入った花恋は悲鳴を上げた。
「なんで!?」と。
驚くのも、無理はない。
そこにいたのは、花恋自身に、この星羅学園を紹介した張本人の
工藤 園子(くどう そのこ)さんという、
花恋のおばさんだった。
その驚きのつかの間、住む場所とクラスを聞いて
またもや悲鳴をあげた。
「なんでー!?」と。
そして、今に至っている。

「なんで、おばさんが星羅学園(ここ)の校長なの!?」

「結構前に、友達に留守番頼まれちゃって・・・・・それから、ずっとよ。」

どんだけ長い留守番だよ?それ、絶対カケオチとかだろ・・・・。

「まっ、まぁ、黙ってたことは許してあげる!でもね、なんで、この人たちとクラスも一緒とか・・・家も隣なの!?」

怒る花恋はなんだか、性格が違うような・・・・・?