「制服、可愛い~♡」

私は、制服を着て鏡の前で一回転して鏡を見つめる。

制服は、赤のネクタイに白の斜め線の柄に紺のブレザー。スカートは灰色のチェック。

「気に入ったッッ!!」

キャッキャッと制服に騒いでいると、家のインターホンが鳴った。

「えっ!もう来たの!!?」

いそいそと足を玄関へ運び、勢いよく玄関を開けた。

「おはよ~っ! って・・・・」

カッコイイんですけど~!!!!!!

いっ、イケメンのブレザーは弱いのォッ!!

しかも、直輝の着こなし方と楓の着こなし方が全然違う。

直輝は、シャツの第一ボタンを空けて、ネクタイをゆるめている。ブレザーのボタンも全部開けてて、チャラいカンジだけど、余計そうゆうのが似合ってる。

楓は、シャツの第一ボタンを開けて、ネクタイをゆるめているのは直輝と同じだが、ブレザーのボタンを全部閉めていて、清楚さを少し出している。

「おっはよ~! お~!!似合うじゃん!制服!」

カッコイイ・・・・・・なぁっ。

「あれ?応答なし??どうした?」

はっとして、楓の声に少し遅れて反応する。

「な、なんでもない!早く学校行こ!」

家のドアを閉めて鍵をかけた、瞬間だった。

「ふっ・・・・」

直輝が、二ヤッと笑った。

「俺達に、見とれてたろ?今」

「えっ・・・・」

直輝に言われたことが、衝撃でちょっと戸惑ってしまう。

「じゃぁ、ちょっとでもカッコイイって思った?正直に言わないと、お仕置きしちゃうよ?」