「今日、奏太と帰るからバイバイ」 こんなときでもありさは見せ付けるようにラブラブ。 羨ましいよ。 でも…… 帰り道で空太が大好きな空を眺めてみる。 いつもより遅くなる歩み。 鳥の声しか聞こえない。 ドンッ 電柱にぶつかった。 空太みたいに。 だめだ。 あたしは短い時間の間に空太を見すぎて、日常に空太を結び付けちゃう。 空太だったら…… 空太みたいに…… しらないうちに空太を探す。 追い掛けられていたと思っていたのはあたしだけで、 ほんとはあたしが追い掛けていた。