「とにかく会ってやってよ。な?一生のお願い」 「あんたの一生は何回あるんですか?」 “一生のお願い” この言葉は昨日も聞いた。 ついでに一昨日も聞いた。 ――あぁ、めんどくさい 「分かったから、会えば帰らせてくれるんでしょ?」 星可にとって、今現在最優先事項は、いち早く帰ること。 ここで会う会わないの押し問答をしているより、会ってしまったほうが速いと判断した。 そして、その選択が、星可のその先を変えることになる。