その日の帰り道に空太がいない。
「……星可、なんかおかしいよ」
ありさにまでいわれてしまった。
「もしかしたらあたし、空太のこと好きかもしんない」
「えぇ゛――」
ありさの反応は予想通りで。
「まだわかんないけど。ねぇ、ありさ、人を好きになるってどんなこと?」
好きになるのも、めんどくさかった。
どこかで、見た目しか見られていないって思って、勝手にいじけてた。
「そうだなぁ、一緒にいると楽しいとか、他の女のこの話されたらムカつくとか」
ありさは奏太にそうなのかな?
「あとね、このへんがドキッってするの」
胸の辺りを押さえて言った。
それにつられて星可も押さえてみる。


