「“星座とかも詳しいの?”って聞かれたときにキュンってきた」 これは驚いた。 星可が自分から質問したなんて。 もしかしたらすでに、“奏太の弟”という肩書きはとうに無いのかもしれない。 「あいつ、人気だぞ?」 「だろうね。あんだけ美しいわけだからね」 「敵も多いぞ」 「でも外見しか見てない奴ばっかだろ?」 だめだ。 からかいなのに気が付いてない。 「まぁ、頑張れ」 奏太はそう言うしかできなかった。 もちろん苦笑いで。