考えるといつも、昨日の出来事を思い出してしまうから。
頭でも体でも、まだ覚えてる。
一生忘れることのできない出来事だと思う。
って、考えないようにしてるのに…考えてるじゃん。
「忘れたいな…」
はぁ、とため息をついたすぐ後、涼ちゃんが入ってきた。
「ため息つくなって。幸せが逃げるんだぞ」
「しょうがないじゃん。ってかそれどっかで聞いたことある台詞」
「俺、何気にこの言葉好き。ため息つきそうなときは、いつも思い出してつかないようにしてる。だから水原も、あんまりため息つくなよ??」
幸せが逃げる…か。
「うん。頑張ってみる」
「おぉ」
それから私と涼ちゃんは、中学校の思い出話をすることにした。
「宏太とか裕太とか元気にしてたか?」
「めっちゃ元気だったよぉ!」
「じゃあ、渉とか圭人は??」
「あー、渉はちょっとぐれちゃってて、圭人は女子にモテてたかな」

