「水原、遅くなってごめんな」
涼ちゃんは謝ってくれた。
「別に、大丈夫だったよ。有馬くんといろいろお話ししたし」
「大丈夫ではなかっただろ?」
「えっと…はい」
「だよな。今は大丈夫なのか??」
今は…。
今も大丈夫じゃない。
でも、涼ちゃんに心配掛けたくないから、大丈夫ってことにしとこう。
「だ、大丈夫だよ」
そう言って、私はうつむいた。
すると、私の感情を察知したのか、涼ちゃんが手を握ってきた。
「えっ…??」
「大丈夫じゃねぇんだろ??」
「……うん」
それから涼ちゃんは何も聞かずに、ただただ手を握っていてくれた。
そして、気がつくと涼ちゃん家に着いていた。
「俺の部屋行ってて。適当に飲み物とか持ってくから」
「……うん、分かった」
私は涼ちゃんの部屋に向かった。
そして、言われた通り部屋に入った。
昨日座った場所と同じ場所に座る。
私はしばらく、何も考えないようにした。

