☆初恋☆



「水原、遅くなってごめんな」

涼ちゃんは謝ってくれた。

「別に、大丈夫だったよ。有馬くんといろいろお話ししたし」

「大丈夫ではなかっただろ?」

「えっと…はい」

「だよな。今は大丈夫なのか??」

今は…。

今も大丈夫じゃない。

でも、涼ちゃんに心配掛けたくないから、大丈夫ってことにしとこう。

「だ、大丈夫だよ」

そう言って、私はうつむいた。

すると、私の感情を察知したのか、涼ちゃんが手を握ってきた。

「えっ…??」

「大丈夫じゃねぇんだろ??」

「……うん」

それから涼ちゃんは何も聞かずに、ただただ手を握っていてくれた。

そして、気がつくと涼ちゃん家に着いていた。

「俺の部屋行ってて。適当に飲み物とか持ってくから」

「……うん、分かった」

私は涼ちゃんの部屋に向かった。

そして、言われた通り部屋に入った。

昨日座った場所と同じ場所に座る。

私はしばらく、何も考えないようにした。