「でもっ!俺が泣かせたのは、事実だからな」
そう言って、ぎゅっと私を抱きしめた。
これが涼ちゃんだったらって、何度も考えてしまった。
有馬くん、ごめんね。
でも、すごく嬉しかった。
しばらくして、私は落ち着きを取り戻した。
「大丈夫か??」
「う、うん。ありがと」
「おぅ」
有馬くんは、ずっと私の隣で涼ちゃんを待ってくれた。
有馬くんの優しさが、心に染みた。
「そういえば、水原って涼介の幼なじみなんだろ?」
「う、うん」
「涼介って、昔どんな感じだったの?」
涼ちゃんの昔かぁ…。
「可愛かったかな。私より小さくて、いっつも元気だった」
「へぇ、可愛いねぇ。今は可愛いっていうか、チャラいもんな」
「うん。最初は、中原だって気づかなかったもん」
あまりにもかっこよくなりすぎてて、正直驚いた。

