うん。
と頷くと、私は自分の席に向かった。
そして座る。
はぁ…。
なんかいろいろありすぎて、疲れたよ。
1日授業に集中できないまま、下校の時間になった。
ブブブ…ブブブ…
マナーモードにしていた携帯電話がなった。
メールの送り主は、涼ちゃんだった。
『十字路の先の階段の下で待ってる』
シンプルに書かれたメール。
それを読み終わって教室を出ようとしたら、緑に声をかけられた。
「萌!これから、駅前のカフェでも行かない?」
「えっ…。あーごめん、今日は帰るね」
涼ちゃんと待ち合わせしてるし、1人で帰るのはやっぱり怖い。
「そっかぁー。いいよ、光でも誘っていくわ」
「ほんとごめんね。じゃあ、また明日!」
足早に教室を出た。
あ、光って言うのは緑の彼氏さん。
いつも元気で明るくて、優しいお兄さんみたいな感じの人。
2人のラブラブぶりは、見てて呆れる。
でも、なんだかんだいって憧れたりもする。
羨ましいよ。

