Magic Rose-紅い薔薇の少女-



私は女の人からおば様から頼まれたものを受け取り、急いで店を出てシャルディを追いかけた。

シャルディは素早く、さらに私より先に出ていってしまったため追いかけるのが大変だった。

そう、私は追いかける事だけに集中してしまっていた。

「え?」

突然ガッと地面の窪みに足を取られた。
勿論、私は走っていたから転んでしまった。

「きゃあああああぁぁぁ!!!」

あら?何か私注目されてる?
あ、転んだのが原因じゃなくてね……。

「あべしっ!」

うぅっ……最悪よ。もう嫌。
恥ずかしすぎるわ!!

周りの見ていた人達はクスクス笑ったり、同情したり……。

どちらにせよ恥ずかしいわ。


その時、私の手が誰かに掴まれ、引かれた。

「シル…………」