Magic Rose-紅い薔薇の少女-



私は内心シルバーの事が気になっていた。

何も言わず、いきなり消えてしまったシルバーが。

「暖かい飲み物を入れてやる。何がいい?
紅茶か?ココアか?」

「ココアがいいわ」

「わかった早急に作るとしよう。
出来たら部屋に持っていくからな」

「おば様、おば様にとって私はなんですか?」

「勿論、家族だよ」

家族。
血の繋がりが無くてもそう言ってくれる。
血の繋がりが無くても家族。
……不思議。

私は自然と頬が緩んでしまう。
だって嬉しいんだもの!


部屋に戻ると既にシャルディがいた。

「シャルディ」

シャルディは私の方を向いた。

「レディ、お前に大事な話があるんだ。」

いつになく真剣な表情で言った。