―第九章‐最終戦争―
「いやあぁぁぁ!!」
叫び声!?
「いや、あ」
あ、れ……?
「千里!いつ来たの!?」
まさか……そんな!
「万里が勝手についてきてたみたいで今さっき……銃なんて避けられる筈がないのに」
血だらけで倒れてる万里。
「このままだと世界が崩壊してしまいます!」
万里、ごめんね。
私、千里の家族を傷つけた。
何が、大丈夫、よ。
バンッ
銃声が響いた。
千里の動きが止まる。止まる。止まる。
「千里!?」
また、犠牲者。
ごめんなさい、ごめんなさい、守りきれない。
私には、彼女を守りきれない!
許せない……
許せない許せない許せない
許セない許セなイ許セナイ
――ローズ、駄目だ!!
邪魔、しないで。
――ダメだ……。
私ではローズを抑えきれない。
外側で誰かが協力してくれない限り
ローズを抑える事は不可能に近い。
ユルセナイ。
私の、大切なモノ。
全部全部、奪っていく。
人も、街も、何もかも……!!