Magic Rose-紅い薔薇の少女-



「ローズ!?
(クソッ……!何処行ったんだよ!!)」

シルバーは響堵さんの部屋に座り込む私の姿を見つけた。

「ローズ……」

「あら、シルバー様?」

それに気づいた千里。
シルバーの視線先を見れば、千里の顔が落ち込んだ。

しかし、私はそんなこと知るよしもなかった。


いきなり背後からピシャンと障子の閉まる音がした。

だ、誰……?

「あ……シルバー……」

何?怖い……。

シルバーは無表情だった。
でも、何か怒ってるみたい。

勝手にいなくなっちゃったから?

「ご、ごめんなさっ……」

――ドクンッ

「ケホッケホッ!」

苦しい……。

「ローズ!?」

「ケホ……ゲホッゲホッ!!」

咳が止まらない。

「ゴホッ……」

あ、吐血!?

「おい!ローズ!」

あ、嫌……意識が……。
せっかく目を覚ましたのに……。

私はそこから意識を手放した。