キィー… 久しぶりに来た屋上は人気がなかった。 圭介はフェンスに寄り掛かり座った。 「どうした?こっち来いよ」 「圭介…話しがあるって言ったじゃん?」 自分のお弁当を広げ空を見上げる圭介。 「んー…嫌な話じゃねぇんだよな?」 私は圭介の前に座って目を見る。 「ごめん、嘘ついた。…私と別れてほしいの」 圭介は形相を変えて私を睨んだ。 「はぁ?調子乗んのもいい加減にしろよなっ」 フェンスを殴る圭介の腕が私にのびてくる。