頭を何か強いもので叩かれたような… なんだか苦しくなる感じ。 …でも何で私が? 私が気にすることないじゃない。 瞳が桐原先生を好きであろうが私の恋愛じゃない。 なのに…どうして… 「潤?びっくりした?」 瞳は私の顔を覗き込んでいた。 「うん…少しね…」 キーンコーンカーンコーン 「あ、HRだ。行く?」 そんな泣き顔のあなたを教室になんて戻せない。 「1時間目終わるまでここに居よ」 そう言い、頭を撫でると瞳は静かに涙を流した。