それから私は街の中を
行く当てもなくトボトボと歩いた。


「おう、明美やないか?」


「えっ!?」


突然男の声がしたかと思うと、
肩に腕を組まれた。


「よっしー・・・」


その男はよっしー、私の元カレだ。
元カレと言っても、
散々私を弄んで遊んで捨てた男・・・


「久しぶりやなぁ。」


「ああ・・・」


私は素っ気ない返事を返した。