「あ、ありがとう真紀」 真紀は私の一番の友達……ううん。親友だよ。 私が高崎くんを好きだって気づけたのは、真紀のおかげでもあるんだから。 そう思いながら、私も真紀に笑顔を返した。 ──ガサッ ん? その音に後ろを振り返って見たけど、誰かがいたわけではなかった。 あれ? ……気のせい? それとも校舎の影にいて見えないだけとか……? まぁ……そんなに気にすることでもないか。 そう思った私は真紀と話を再開した。