なのに……いまの私は、高崎くんがすることにドキドキして赤くなったり、こんな自分に戸惑いを感じる。 自分のことなのに全然分からない。 そんなことを考えていると……。 スッと伸びてきた高崎くんの手が頬に触れた。 「……え?」 「そうだな。梨乃に触れたり、梨乃の近くにいるのは俺だけでいい」 ──ドキン また、だよ……。 高崎くんの発言にドキッてなった。 なんで……。 なんでこんなに私がドキドキすることばかり言うんだろう。