「俺は……上村が気になってる」 ──ドキン 思ってもみなかった言葉に胸がドキンと跳ね上がった。 「だから、ヒミツにしたいんだ」 ヒミツ? 私が、高崎くんの家にお世話になってること……? 「上村が……梨乃がココにいるのを知ってるのは俺だけでいい。俺たちだけのヒミツでいいんだ」 また。 胸がドキンと跳ねた。 だって……。 いままで私のことを名字で呼んでいたのに、急に名前で呼ばれた。 夕方のリビングに、窓から差し込むオレンジ色が、高崎くんの顔を照らしていた。