「上村。上目遣いはダメだって」 はぁー…っと、ため息をつくと、握っていた腕をはなしてくれた。 …こ、これで少しだけでも離れられる。 肩が触れあったままじゃ恥ずかしくてたまらないよ。 いままで肩が触れあったままだったから、顔が熱く感じる。 頬に手を当てると、フゥーっと息を吐いた。 「ほんと無意識だよな…」 「え?」 無意識って? ボソッと言った高崎くんの発言に驚きながら顔を向けた───‥‥。