───‥‥ ─────‥‥ 「ただいま」 学校が終わったあと、まっすぐ帰ってきた。 「梨乃ちゃん。おかえり」 靴を脱いでると、後ろから聞こえてきた声に振り返った。 そこには、ニコッとした笑顔の由利さんが立っていて、手には鞄を持っていた。 「ちょっと買い物に行ってくるわね」 そう言って靴を履いた由利さんを… 「はい。いってらっしゃい」 笑顔で言って見送った。