「上村って初々しいな」 私の長い髪を指に取って絡めながら高崎くんは言った。 「あ、あの……」 な、なにしてるの高崎くん。 なんで私の髪触って……。 「高崎くん。髪…」 「ああ。悪い」 パッと髪から手をはなした高崎くんは、フッと微笑んで私を見てきた。 「上村がカワイイからさ」 なんの抵抗もなく平然とそんな言葉を言ってのける高崎くん。 逆に、私は言われなれてない言葉に顔が熱を持ったように熱く感じる。