手に取った携帯を持って、早く行こうと机から離れる。 相変わらず高崎くんたち男子は話していて帰る気配がない。 それを見ていると、バチっと高崎くんと目が合ってしまった。 …わわっ! 見ていたのバレちゃった!? 慌てて視線を反らすと 、逃げるようにして教室を出て行った。 「優斗どうかしたかー?」 「…いや。なんでもねぇ」 「ははっ。なんでもないのかよ!」 そんな会話が聞こえて くる中…早く行かないと…昇降口に向けて足を進めた。