キミに捧げる初雪

「ホントにいいの?」



恐る恐るナガセユキコがオレに聞く。



オレは無言で頷いた。





ナガセユキコとデートがしたかったわけじゃない。



ただ。



一緒にいたら、何かを思い出せるような気がした。