キミに捧げる初雪

「ちょっと、いい?」



そう言って、オレはナガセユキコに近づいた。



「な…何?!」



ナガセユキコが身を引く。



ナガセユキコの膝の上にいた、黒猫が身構える。



今にも飛びかかってきそうな勢いだ。