キミに捧げる初雪

「本当に死んでた?クロだった?」



あたしはパパに確認した。



身体は冷たく硬くなっていたし、尻尾の先だけ白いクロの特徴、あたしが、クロに作った首輪をしていたから間違いないって言うの。



そう、パパがクロが間違えるわけがない。



そうしたら、ここにいる、この黒猫は何?!



あたしは、パパとママにここにクロがいるって、伝えようと思った。



そのとき…



クロが、小さく鳴いた。