キミに捧げる初雪

今朝。



看護婦さんが、部屋に入ってきたとき、あたしはまだ眠っていた。



クロも隣で一緒に。



「永瀬さん、おはよう。体調は…落ち着いたみたいね」



看護婦さんは、検温して笑顔を向けた。



ヤバい!



そう思ったけど、看護婦さんはクロに気づかず部屋を出て行った。