魂を運んでいくあの場所が、どこかなんて、名前なんて考えたこともなかった。 考える必要もなかったし… 「まあ、いいや。魂をどうするわけ?」 ナガセユキコは、ベッドへ腰を下ろす。 黒猫が、すかさずナガセユキコの膝へ乗った。