キミに捧げる初雪

「魂を連れて行くんだよ」



ナガセユキコのペースに乗せられて、オレはペラペラ話し出してしまった。



黒猫がベッドの上で、退屈そうに欠伸をした。



「どこに連れて行くわけ?」



ナガセユキコが、また首を傾げる。



どこ…?



あそこは、どこだろう…



なんていうんだろう…



オレは、首を傾げた。