キミに捧げる初雪

「その姿は反則だよね」



ぷいっと後ろを向く。



ああ。



オレは今、ナガセユキコの好きな『レン』という男の姿になっているんだ。



納得。



「いいから早く説明してよ!」



こちらを見ずにナガセユキコが言い放った。