キミに捧げる初雪

「ねえ、何なのよ?」



ナガセユキコが、すぐ目の前まで来ていた。



オレは後退する。



甘い香りがした。



甘くて優しい…



懐かしい香り。



甘いこの香りを…



オレは知っているような気がした。