キミに捧げる初雪

「ちゃんとお世話できる?」



母親の言葉に、男の子が顔を上げる。



目に溢れていた涙がこぼれ落ちる。



「うん!ボクちゃんとお世話できるよ!」



黒猫を抱えたまま、男の子が母親にしがみつく。