キミに捧げる初雪

ダンボールの中に小さな黒猫がいた。



母親は、ふと、この黒猫を見たことがあるような気がした。



でも…



猫なんて飼ったことないし…



「ねえ、このダンボール、ネコのお家なの?」



男の子が目をキラキラさせて、母親を見る。