キミに捧げる初雪

「クロ…クロ」



聞き慣れた声に、目を開ける。



ぼんやりした視界が、少しずつはっきりと見えてきた。



雪子…



目の前に雪子がいた。



雪子が手を伸ばす。



「おいで」