キミに捧げる初雪

「毎日毎日ベッドの中。あたしの景色はこの窓からの眺めだけ!」



いつの間にか、ナガセユキコの目が赤く潤んでいた。



「早く楽にしてよ!!死にたいって祈り続けたから、来てくれたんでしょ?!早くったら!!」



泣き叫んだあと、ナガセユキコが小さく呻いた。



オレを掴んでいた手が離れる。



ナガセユキコが、その場に崩れ落ちた。



ああ、やっぱり肉体は消えるんだな。



そう思って、魂が出てくるのを待ち構えた。