キミに捧げる初雪

返事を求めるように、雪子が繋いでいる手に少し力を入れる。



「…すぐには思いつかないなあ」



と、オレは、はぐらかした。



雪子が「えーっ」と不満の声をあげそうな気がして、オレは質問を重ねた。



「雪子の願いは?」