キミに捧げる初雪

「ねえ、レン!見た?」



興奮する雪子とうらはらに、オレは静かに首を振る。



「見なかったのー?」



残念そうに、雪子がため息をつく。



でも次の瞬間には、笑顔を見せて聞いてきた。



「流れ星に何をお願いしたい?」