キミに捧げる初雪

「ふうん…」



完全に信用していないバカにした目で、ナガセユキコは黒猫の頭を撫でた。



「だったら、早く連れて行きなさいよ」



黒猫が、にゃあと短く鳴いた。



なんだか、悲しい鳴き声に聞こえた。