「はは、酷い起こしかただな」 「あぁ、まぁな」 そう二人して軽く笑い合うと、黒崎くんは私に視線を写す 「はよ、ゆやちゃん」 「え、あ…おはよう…」 急に呼ばれてびくつく私 「昨日は、ありがとな」 「い、いえ」 曖昧な返事だけど、高なる心臓を抑えながら言うのは難しくて… すこしでも、和らげようと秋の服をそっと握りしめると、彼の視線が微かに揺れて秋をみる 「…じゃあ、俺いくわ」 「え?なら、一緒に」 「いや、俺はいい」 「…………」 少し低いトーンで言うと、そのまま歩いて行ってしまう .